ゴセシケラボ

合成神経細胞群塊研究所電信網分室。嘘。文庫本とか漫画とかアニメとか。あと『セブンズストーリー』。

アニメ『怪異と乙女と神隠し』第二話感想

アニメの各話は、メインのタイトルに合わせて「〇〇と☓☓と△△」というサブタイトルで統一。
いいよね、三題噺形式のタイトル。声に出した時にリズムがあって。『セックスと嘘とビデオテープ』とか。『女と女と井戸の中』とか。『ワンダとダイヤと優しい奴ら』とか。『僕とフリオと校庭で』とか。『ぼくと野球と糖尿病』とか。「月と日と星ホイホイホイ」とか。Earth,Wind & Fireとか。後半はなんか違くね?

「私は作家、緒川菫子だ。理由はそれで充分だろう?」バ リ ィ ッ
つまりこのシーンから、体格の力で着衣を破壊する菫子の脱衣伝説が始まるのだったw と言っても実際に破壊した回数はまだほんの二、三回だけど、ケンシロウと違ってこっちは皮下脂肪の弾力と膨張圧のみで破ってるからね。じゃあハート様じゃねえか。

しかしホントになんで二着目の制服持ってるんだ化野兄w 実は乙ちゃんの夏服という可能性はあるけど、でもそれにしてはサイズが大きすぎだよね?

あれ?アニメのこの描写だと、第一話から間を開けず直近でその翌日くらいに学校へ潜入してる感じになっちゃってない? 一週間も無断欠勤してるわけだし、まずバイト先に顔出して謝っといた方がいいのでは。
そしてこの時点で菫子に“きさらぎ駅”を匂わせちゃうのね。

「この…団地妻!」
このシーンでもまた猫が! 原作ではここに猫は出てこないから、丁寧に伏線張ってるなあ。もしかしたら、毎話猫が登場するんだろうか。

乙ちゃん、このへんのお話だとごく普通の妹キャラって感じなんだけど、このさき話が進んで掘り下げが深まるとわりとまあまあアレになってくるんだよねえ。
そもそも「団地妻」なんて昭和な単語がナチュラルに出てくる語彙って、今どきの女子中学生としてはかなり特殊な方だよねという。

そして怪異「ヨダレカケ」の発現でコミックス第一巻分まで終了。やはりサクサク進む。
で、今やってるお話が来週で決着ついて? 次のお話が二話?いや三話は要るか? ほんでフン、フン、フン(指折り数えて)……あぁ、なんとか1クールで“猫の王”まで行けるのか。行けるのかホントに?

エンディング後のCパートあたりで“おまけの一日”をやってくれないかなあと期待してたんだけど、空振り。まあそうか。

 

ついでに『令和のダラさん』最新話の感想も書いといたれ。

第三怪の薫メモに「お胸は保けんのしほ先生くらい。」と書かれていた詩穂先生が登場。
「おしりは社会の〇〇先生より〜」と書かれていたのは陽菜(ハルナ)先生やな。
しかし今さらだけど、メモの書き手(小学生)と受け取り側(その担任)との共通認識として分かりやすかったっていうのは分かるが、でもやっぱり小学生男子がダラさんのサイズ感として女性教師の体型を引き合いに出すのはちょっと生々しすぎるなw 担任は軽く指導しといた方がいいと思います。

保健室に行くためダラさんに「なんかこう体調崩す奴やって!」と頼む薫w そこは仮病でええやん、ガチの祟り神相手に霊障一丁オナシャス!とかさすがに命知らずすぎるw
薫は知らんだろうからしょうがないけど、以前ダラさんの祟りビームでキャン言わされたヤンキー、両手両足の激痛に意識混濁で入院したんやで?(そして案の定、ダラさんも微調整に失敗してそこそこガチに体調不良の薫w)

詩穂先生、薫の担任・筆木に脈があるようで。
しかし趣味の話で意気投合したとかではなく、ごく普通の世間話きっかけで意識し始めたっぽくて「それはちょっと詩穂先生チョロすぎひん?」とも思ったけど、
筆木「僕の場合は頑張っても無理そうですが」
詩穂「そうですか?」
の流れからするとこれ、そもそも筆木氏が詩穂先生のどストライクゾーンだった可能性もあるのか。いや、だとしてもやっぱチョロいか?w

そしてそんな詩穂先生の様子に気づかないダラさんと筆木の愛猫あられ(化け猫未満の半妖)
まあ、人だった頃は恋愛経験極少っぽくて神様として祀られてからも人間とはほとんど関わってこなかったダラさんだし、あられの方も室内飼いの去勢済オスだしなあ。どっちもそのへんの機微に疎くても致し方なし。

アニメ『とと神』第一話感想

このままだとこのブログ本当に自然消滅してしまいそうなので、いやまあ消滅したところで別に何の問題もないんだけど、日々腹や胸に溜まる物を吐き出す術を持っとかないと澱が溜まったり爆発したりしかねないのでもう少し頑張って続けてみるかなという目論見のもと、とりあえずはアニメ『怪異と乙女と神隠し』の感想をば毎週あげてみるべえかという次第。次回からはせめて同じ週のうちに書き上げる所存。

 

アバンは化野兄妹の住まい。そう来たか。確かに原作では、化野兄妹がどこでどういうふうに暮らしてるか?は断片的にしか描かれてないからな、そこをアニメで膨らませてくるのはなるほど上手い。
で、どうやらきさらぎ駅で暮らしてるって事らしいけど、でもそれだとバイト先とか学校関係の書類は架空の住所って事?

そしてオープニング。いきなり菫子さんの半裸寝そべりで肉厚の肉圧と肌色の表面超力が豊満で膨満感の暴力。シャワーシーンもあるでよ。え、コレが毎回出てくるの?このOPだけR15くらいの指定受けない?w
それはさておき曲もアニメもホラー&スタイリッシュ。

菫子と化野兄のバ先での会話。三輪ちゃんの件はオミット。今回のアニメ化ではそこまでやらないっぽいからしょうがないね。
あのコンビニ店員も、のちに主役のエピソードがあるんだけど、まあそれもアニメにはならないだろうなあ。なにせ主人公たちが一人も登場しないお話だし。
コミックス巻末の“おまけの一日”は、円盤の映像特典あたりにならないかなあ。

ちび菫子の深夜徘徊シーン。猫が意味有りげに瞳をキラリ。なるほど!確かに原作でもあのシーンには猫が描かれているけれど、そこをこう膨らませるのか。見事な伏線の張り方。

ちび↔熟女の演じ分け、やっぱファイルーズさん上手えな……。

「この短太眉ッ」
短太眉は最近の流行りだし。スレッタも短太眉だったし。……菫子さんがスレッタコスの可能性?(ゴクリ)

今更だけど菫子さん、うっすらとはいえ万葉集の歌を記憶していたり一回読んだだけの長歌をとっさに暗唱できたり、頭脳(アタマ)のスペックかなり高いよな。俺は無理。ギリ上の句は言えたとしても、下の句は絶対「割れても末に逢わんとぞ思ふ」になってる。てかそれしか出てこない。

エンディング曲もスタイリッシュ。うーん、個人的には、OPとの対比でこっちは乙ちゃんを主役にしたほのぼのまったりチョイ怖、みたいなテイストでもよかったなあ。

しかし、思ってたよりも話がサクサク進む。事前の情報で“猫の王”編までやるっぽいのは分かってたけど、1クールでそこまで行くのか?行けるのか?……行けるのかなあ。それとも2クールあるんだろうか。

錬成の話

そういえば。
新しいゲームアプリ始めてました。
だいたいが、普段から「ちまちまコツコツ素材を採集していろんなアイテムを錬成してえ!」という欲求があったりなかったりするわけですが、九月ごろにその欲求が看過できないほど急激に高まったため、取り急ぎ目についたそれっぽい新作のアプリを即ダウンロード。
それが『魔女とクラフト』。
略して『魔女クラ』。

……アトリエシリーズの方かと思いました?
いやー、ねえ? なんていうか、ああいうのはもういいッスわ。大掛かりで、あれこれ目白押しで、あっちもこっちもキラキラピカピカギラギラしてて。もう見てるだけでお腹いっぱいになっちゃうから、実際にプレイしたら胃もたれしそう。

んで『魔女クラ』。
さまざまな素材から便利なアイテムを錬成できる技能の持ち主が“魔女”と呼ばれる世界。師匠のもとで魔女修行中の少女リリアナが、ある日突然魔女の店を任されるところから始まる、まあよくある感じのアレ。キラキラギラギラと比べればだいぶ薄味。胃腸にやさしい。
なんも考えずに事前情報を仕入れるとかもしないで衝動的に『魔女クラ』DLしたので手探りプレイで始めたんだけど、まあこの手のゲームの定石というか手癖で進めて特に問題もなく。それなりに熱心にプレイしてたら、十日ほどでメインストーリー終了。薄味。それからは、いわゆるやり込み要素を粛々とこなす日々。まぁでもとりあえず、ちまちま欲は満足。

『魔女クラ』、最近のアプリらしく動画広告を見ることでいろいろな恩恵が受けられる。けど俺が始めた頃は、動画を見てもアプリへの復帰が上手くできないなどトラブル多めで。しかしそのへんはアプデで大きく改善。

二度目のアプデでは、ストーリーに追加が来たりするのかな?と思ったんだけどそれは無し。課金アイテムとして「魔女の使い魔パック」を販売。使い魔パックで入手できる家具を店内に配置することで、使い魔である猫たちが店内をうろつくようになる。猫カフェかよ。実際、錬成アイテムには料理やお菓子、紅茶などがあるため、そのへんを店内に陳列してるともう完璧に猫カフェ
てか、ストーリー進めてても使い魔とか全然出てこないんだから、ここでいきなり課金要素として猫を持ってくるだけってのは少し弱くない? 課金パックだけじゃなくて、使い魔が登場して活躍するようなイベントストーリーを追加して欲しかったなあ。

メインストーリーの他にはサイドストーリーとキャラクターイベントがあるんだけど、それぞれが切り分けられてる形式ではなく、メインの進行度に応じて順次シームレスに開放されていくので完全一本道。デフォの機能として、「設定」のページで各ストーリーを読み返す事ができるのは便利。

てな感じで『魔女クラ』、おおむね満足なんだけど、シンプルな作りでお手頃ボリュームなだけに、あっちこっちの痒いところに今イチ手が届かない感は否めない。
特に、「錬成」ページの「倉庫」でソート&フィルター機能がないのは地味に面倒だった。錬成で作れるアイテムを確認する時、ナンバリングの固定で並べておいてくれればそれで充分なのに、なんか在庫の有る無しで勝手に分けるの本ッ当に面倒くさかった。

さて。
『魔女クラ』プレイ中に、ちょっと面白い現象が起きたので思わずスクショ。

これ「探索」のページなんだけど。
三ヶ所探索してるうち、一番上の「洞窟」のアイコンに表示されてるキャラ。これが『魔女クラ』の主人公、リリアナなんですが。
実は、ここにリリアナがいるのがバグでして。本来リリアナは探索から帰ってきた冒険者を迎える役目があるため、リリアナ自身が探索に行く事はありえないんです。
この時なにがあったかと言うと、「洞窟」へ探索を出す際に通信障害とかでエラーが何度か出て、最終的にはタイトル画面に戻されてたんですね。そこから復帰してみたら、こんな感じにバグってたというわけで。
ちなみに『魔女クラ』では、探索中の冒険者がどういう状況なのかリアルタイムで見る事ができまして。この時の“冒険者リリアナ”はこんな感じ。

残り時間表示の下は冒険者のセリフなんですが。なんか変でしょ? 女の子の口調じゃない。たぶん中身は男性冒険者で、通信障害のせいで外見(ガワ)がリリアナになっちゃったんでしょうw

でもって、この“冒険者リリアナ”が探索から帰ってきた時。

はいダブルリリアナw 左が冒険者で、右がお迎え。
この現象、このあとも何度か起きたので再現性はかなり高そう。通信状況が微妙な環境なら狙って起こせるかも。

あと、裏技というか小ネタ。
「ホーム」画面、店内のカウンターについてるリリアナをタップすると、
「微笑む」「お辞儀する」「手を振る」
などの接客モーションをしてくれます。
まあ言うて接客モーションなので、どれもカウンターにお客さんが来たら普通に見られるんですけども。
ただ、お客さんの方が満面の笑みなのに、リリアナさんは時々真顔でスン…てうなずくだけの塩対応の時があるので、そんな時は「リリアナさん笑顔で接客して!?」てタップするのです。

以上、『魔女クラ』でした。

おっといけねえ

もちろん『令和のダラさん』も買ってますよ、もちろん。

『ダラさん』、マンガ本編がむちゃくちゃ面白いのは言うまでもないのだけれども、実はそれ以外でもちょっと興味を惹かれてる点があって。
そもそもダラさん、最初は姦姦蛇螺のダラさんだったんですよね。それが商業のお仕事になった際に「いや“姦”の字はちょっと…」てなったっぽくて、“屋跨斑”(ヤマタギマダラ)と改名。
つまり。
結果として、姿形もキャラ性もほぼ一緒だけど名前だけが違う、姦姦蛇螺と屋跨斑、二体の怪異が存在する事になったわけで。鉄腕アトムジェッターマルスみたいな。
さて姦姦蛇螺。ネット発信の怪異としてはトップクラスの有名どころだけど、一般的な知名度はやっぱまだ低い気がする。低いんじゃないかなあ多分。例えば『鬼太郎』の新シリーズで姦姦蛇螺が出てくるか?って言ったら、ちょっと首ひねるでしょ(それは見た目がアウトだからでは)
一方、屋跨斑。ていうか『ダラさん』。メチャ面白いマンガですでに界隈では話題を席巻、さらにはテレビCMとかバンバン流れて一般にも知名度上昇中。ていうかマンガのTVCMとか高確率でアニメ化の流れやん。アニメまで行ったらもう知名度爆上がり間違いなし。
てな感じで今後、姦姦蛇螺と『ダラさん』とで知名度格差が大きくなっていったとしたら。
姦姦蛇螺を知るより先に『ダラさん』に触れる人々も出てきたりして。
で、そういう人々が姦姦蛇螺を知った時に「なんや『ダラさん』のパクリやん」って言っちゃうような逆転現象が起きたりしないかなあと、そんな懸念というか期待をしております。
まあ、もう少し真面目なふうで言うと。ヴラド三世の“伝承”に対する“小説”『吸血鬼ドラキュラ』のように、キャラクターの伝播においてマスメディアの爆発的な影響力みたいなものが『ダラさん』でもみられたりしないかなーと。

TVCMで思い出したけど、『ダラさん』のボイスコミックでファイルーズさんがダラさん演ってはるやん。爆乳キャラ解禁済みやん。まあでもダラさんは高身長爆乳で、菫子の恵体爆乳とはまた脂のノリが違うしな。

『ダラさん』の舞台となってる地域って、ガチでヤバい禁足地を土地の人間がひた隠しにしてるって意味で、因習村としての条件は半分満たしてるんだよな。
でも、祭りや初詣にけっこうな人出がみられるので、環境的にはかなり開放されてるところは非因習村。という事は宅地や幹線道路などの土地開発と無縁ではいられないはず。
やっぱ過去にはダラさんの山を切り拓く話が外部から持ち込まれて、で何人か祟りビームでキャン言わされてたりして。三十木谷姉弟が登場しないとなると、ギャグでごまかせないからそこそこ陰惨な伝奇ホラーだったに違いない。

薫が持ってきた、お母さんの下着一式を身につける時のダラさん。
ブラ着けるとか恐らくこれが初めてだろうに、六本腕を駆使してホック留めつつ脇に手を入れてお肉持ってきてる手慣れ感、とても好きw

それと。
初めてコーラ飲んだ時“スカッとさわやカー!”に驚いて、瞳とか口元の蛇感丸出しになっちゃうダラさんの表情も好き。

あと。
本編じゃなくて幕間だけど、漫画家のペンネババロアねぶる”がめちゃくちゃツボw
なんか、マジでホントに居たような気がしてますババロアねぶる先生。茜新社あたりで二、三冊コミックス出てませんでしたっけ?

そうそう。ダラさんの蛇体部分である大蛇(オロチ)の怪異“谷跨斑”が、雄なのか雌なのかはっきりさせた方がいいと思います。だってほら、蛇の雄はアレがほら、ネッ?(薄い本案件)

マンガの話

唐突ですが。
こないだ『プラネットガール』の第三巻が出たんですよ。
もうびっくりしちゃってね。
だってもう正直、諦めてたから。第一巻から二巻は順調に出たけど、……ねえ? 昨今じゃあ「続きは紙じゃ出ません」とか「そもそも続きが出ません」とかちょいちょいある話じゃないですか。
だからもう第三巻が出るって聞いて、うわああああってなって。三巻が出るのは嬉しいんだけど、あれ待てよ?って。
「俺、引っ越しの時に『プラネットガール』新居に持ってきてたっけ?」って。
言うてマンガも文庫も結構置いてきて処分しちゃってるんですよ。これはさすがにもう読まねえな、とか。これはメジャーな作品だからどうしても読み返したくなったらなんとか入手できるだろ、とか。そういう雑な判断基準で仕分けしてたから、続刊を諦めてた『プラガ』は置いてきてる可能性がなくはない、ないどころか非常に高い。
うっわーこれ確認しようと思ったらクローゼットの中のマンガ山を端から崩してかないとわかんねえぞ、しかも全部の山ひっくり返して結局『プラガ』持ってきてないとなったらどーすんだ?三巻と合わせて前の巻も買うの?みたいな感じでちょっと悩んでたんですよ。
で。
それはそれとして『ブラックラグーン』の最新巻もそろそろ出るから、その前の巻をおさらいしとく必要があって。さすがに『ブラクラ』はクローゼットのどのへんにあるか把握してるので、そのあたりの山を崩して『ブラクラ』をサルベージ。
したら。
崩したマンガ山の中から
『プラガ』の一、二巻が「コンニチワー」って。
うわあああああああああああああああああああ早速『ブラクラ』十三巻と『プラガ』三巻買ってきまぁぁぁあぁぁす!! あと『ブラクラ』スピンオフの『掃除屋ソーヤー』七巻も買いまぁす!

まあこんな事言うてますけどね。
『プラガ』、諸手を上げて全肯定できるのかって言うとそうでもなくて。ロケット開発とか『航空宇宙軍史』とかも好きなSF脳なので、『プラガ』の重要な柱である「惑星間の行き来」の解釈がなかなかに飲み込みづらくて。
お話の導入部が「未知の惑星へ行った宇宙船の一部が地球で見つかる」というものなんだけど、もうそこで「えっ?それ有りなの?距離とか軌道とかだいぶ無茶な事になってない?」てなるんですよ。しかもその後「民間の業者が個人レベルでその惑星を目指す」てなるから、「……それはスカイラーク号くらい持ってこないと無理じゃないかなあ?」てなって。んで、やっぱそのへんがアレだったのか、三巻ではわりといきなりワームホールの存在が明示されて。デスヨネー
そんなわけで『プラガ』、近未来日本のロケット職人系ハードSFというよりは、SF黎明期の手作り宇宙船スペオペくらいのリアリティラインにマインドセットして楽しんでおります。

でもって『ブラクラ』十三巻。
小説やマンガなど創作物(フィクション)のキャラクターに対して「あざとい」て感じる事はあんまりないんですけど。
さすがにルマジュールはあざと過ぎねえか。
レヴィよりちょっと小柄で年下らしく、レヴィに懐いて「姐さん」呼び。腕っ節の強さと銃の腕前は申し分なく。日本の懐メロが好きで、背中に派手な刺青(モンモン)背負ってて、実は日本人で。特に懐メロのチョイスがもう昭和の生き残りを狙い撃ちしてんのかって感じで、ああそうさ見事にヘッドショット決められましたとさ。ルマジュールあざとい。あざと過ぎて火傷するみたいだ。……こんだけあざとくて、二つ三つエピソードをこなしたところでハイ!じゃあこれで退場!みたいな損な役回りだったらやだよ俺。
あとバニーガールユニバース。
オチがシスター・ヨランダでなくて本当によかった。

そういえば以前に買ったマンガの感想まだ書いてなかったっけ。どうしても吐き出しておきたい感想(ヤツ)だけサクサク挙げてくかあ。

ドリフターズ』七巻
現地ののらくろ兵団が本格参戦。イヌネコ獣人が小銃ぶっ放してる絵面を見てると、『Cat Shit One』のパッキーあたりがドリフ側に加わるのも面白そうだな、などと思う。

『怪異と乙女と神隠し』六巻
この巻は“猫の王”編のエピローグを経て次の新章への繋ぎがメインながら、浴衣に水着に見どころは充分。てかアニメ化ですよアニメ化。ファイルーズさんは少年やらギャルやらプリキュアやらいろいろいけるけど、大柄爆乳の恵体キャラは菫子が初かな? どういう感じで来るのか期待大。

『カムヤライド』九巻
一巻丸まる敵味方入り乱れての多人数バトル。
久正人作品のバトルは、「それが勝利の鍵か!」「あれ伏線だったの!?」的に劇中のあれやこれやを使い倒す徹底的な理詰めで勝ちを拾うので、「そう来たかァ〜」の裏をかかれた感が実に爽快。
しかし表紙カバーで、三人の戦士(ヒーロー)に混じって参戦のノツチ師匠が凄いなw フィジカル的にはただの人間なのに、調薬の知識だけで人外の敵と渡り合って。だけど見た目はほぼ悪役(ヴィラン)w 今回タケゥチも頑張ってたので、次巻のカバーには出してあげてください(さすがにモブ顔すぎるか?)

あと『ミラーマン2D』四巻も。
こちらは探偵ものとして、理詰めの要素が謎解きにも遺憾なく活かされてて良し。もちろんバトルも絶好調なんだけど、主人公側と敵勢力との戦力差が開き始めててなかなかスリリング。そろそろ主人公側にテコ入れあるかな?

『俺の初恋の人が兄とフラグを立てまくってつらい』一巻
最近はネットでマンガの情報を拾うことも多くて。主に旧Twitter。で、このマンガもその一つ。
弊ブログに長くお付き合いいただけてる方なら既にご承知でしょうが、私、自分のツボにグッとくるフレーズがめちゃくちゃ好きなんですよ。よくある普通の言い回しじゃなくて、あえて大上段に振りかぶってみたり。あるいは、斜め上とかストライクゾーン外とか物凄い角度からど真ん中にズバンと斬り込んでくるとか。妙に味があって、あとからジワジワくるとか。そういうフレーズ。
で、このマンガもそんな感じで俺によく効くフレーズに一目惚れ。
主人公の少女が転校初日の自己紹介中にちょいとやらかすシーンでの、クラスメイトのひと言。
「あの子すごいきれいだけど……なんかあのヤバくない? 動物園で虎見たときと同じ鳥肌立つんだけど」
はい勝ちwはい優勝w「虎 見 た と き と 同 じ 鳥 肌」! こんなん俺の大好物に決まってんじゃん!w
加えて同じコマで「勘のいいクラスメイトがいますね」って作者のツッコミも入ってるんだけど、いやそのモブも作者(アンタ)の手の内でしょうが!w
かようにこのマンガ、全編にわたってキレもコクもある極上の言ノ葉がミッチミチに詰まってて最高。もちろんそれだけじゃなくて、主要キャラ四名のうち三名がガタイのいい美麗なセミマッチョかフルマッチョ。アップでもロングでもバストショットでもキャラの圧がやたら強い。
推せるぜ、このマンガ。
ところでこのマンガ、タイトル長いから略したいんだけど、どこをどう切り取ればいいのか未だに思いつかない。公式で略称決めてくれないかな。

『龍子』一巻も買ってた。
これも旧Twitterでアンテナに引っかかったマンガ。いや、マンガじゃなくて劇画というべきか。
令和に昭和の無国籍映画感を引っ提げて海外から逆輸入とか、いやあマンガって面白えなあ。

どうにかなるさと戯けても どうにもならないことがある

いやービックリした。我ながら驚き。気づけば丸まる三ヶ月も放置してて。
別に何か大きな出来事があったわけじゃないんですけどね。まあ、ちらっと帰省したり、前住んでたアパートの解体が始まったと思ったらあっという間に更地になってたり。熱出して寝込んだら完全復調まで一週間かかったり。そんな感じでこの三ヶ月、日々ぼんやり過ごしてました。

なんかね、
とにかくもう寝てましたわ。睡眠が最高最上の娯楽になってました。ちょっと時間(ヒマ)があったらもう寝る。やらなきゃいけない事があってもめんどくさいから寝る。腹減っててもとりあえず寝る。家康公も「和尚睡る可し、睡る可し」と言いました。これが可睡斎という名前の由来です。

寝まくったせいで、ヒマがあったにも関わらず読書量がガタ落ち。かろうじてマンガは読んでたけど、小説の方はもうからっきしだよ三級品。ずっと文庫が四、五冊ほど積ん読(スタック)のまま手つかずで放置。俺史上、物心ついて本を読むようになって以来、最低の読書量だったんじゃねえかな。

あーあと動画見てた。猫動画。寝ながら猫動画。おすすめしてくる猫動画を次から次へと。やっぱ動画はいかんね、時間泥棒だよあれは。

てかまあ、
本当に何事もなく、ごく普通にアニメ見てマンガ読んでゲームアプリやって過ごしてたはずなんだけど、日記になんか書こうって意欲だけは今イチ湧いてこなくて。ただそれだけの事なんですよ。
意欲という点では今も特にモチベが高まったというわけではなくて、このまま放置し続けるのはマズいなぁという危機感のみでもって更新したんですけどね。そしてその一方で「別にもう更新しなくてもよくね?」って思いも、常に消えずにうっすら脳裏をよぎり続けているわけで。

まあアレだ。
とりあえず手つかずの文庫を消化しないといけないので、猫動画は一日一本だけに抑えて読書量を元に戻そう。日記がどうのこうのはそれからだ。

ニチアサの話

『ギーツ』
面白かった。ここしばらくのライダーシリーズの中ではダントツに楽しめた。でも、三月頃に書いてた『ギーツ』の感想を今読むと、なんか地味に辛辣なこと言ってるな俺。この頃は自分で思ってた以上に疲れてたり荒んだ精神状態だったんかなあ。
『ギーツ』が楽しめた要因を考えると、浮世英寿の言動が主旨一貫してブレてなかった、てのが一番のような気がする。
ただ、その「ブレない」が「完璧」寄りにチューニングしてあったせいで、物語の序盤から既に最強のヒーローとして、地に足がついてないというか現実の人間ぽくない存在だったとも言える。
まあそれはそれで英寿のキャラ付けとして正解だったんだろうな。何時なんどきでもスターオブザスターズオブザスターズとして、完全に浮世離れしたカッコよさを貫き通してて。
終盤、袮音やツムリを傍らにおいた英寿が壁に背を預けて佇むシーンが多いけど、これもファッション誌のグラビア並みに絵になってたからなあw
そして英寿がブレなかったぶん、景和と道長が迷走させられてw お疲れー。
でも、景和の姉ちゃんは返ってきたんだから、ミッチーの友人も返ってきても良かったような気もするけど、それはやっぱり蛇足なのかな。
うん。
終わりが始まりを模倣して、円環の理が綺麗に繋がる最終回ではあったんだけど。
でもやっぱ気になる事はいろいろあるな。
デザグラ運営が消えたのにツムリは残ってる……ってのはまあなんとなくわかるが、ジーンとキューンがわからん。世界は英寿によって作り変えられたけど、まだ未来から干渉できるって事? キューンはまた正体を隠して袮音に近づいてるのか、それとも袮音も承知のうえ? そもそも景和や道長、ウィンたち元仮面ライダーズにはデザグラの記憶が残ってるのか? 五十鈴大智がジャマトと一緒にいるから、こいつは間違いなくデザグラのこと憶えてるはず。
てかジャマトは消えてろよ!デザグラの負の遺産なんだからさ!!w

『ガッチャード』
お話の方は始まってみないとなんとも言えないからなんも言わない。
でも、とりあえず基本フォームのスチームホッパーが、触角とかトンガリ耳とかゴーグルとかマフラーとか、シルエットがなんとなく強化外骨格・零っぽくて親近感がある。期待値は高まる。

『キンオー』
前作の『ドンブラ』がアレだったから次は王道のお話になるんでしょ?と予想してたら、あに図らんや『ドンブラ』並みに規格外の拵えだった。
戦隊シリーズの歴史も長いけど、現代の日本が舞台じゃない戦隊はこれが初? まあ確かに子供たちにしてみれば、テレビの中の戦隊が自分の生活環境と地続きかどうかなんて関係ないもんな。
撮影方法が根本から一新されてロケ場所とか天候に影響受けにくくなったと同時に、季節ごとのお約束からも解放されたっぽい? 今のところあった季節系の行事って、夏祭りくらいだし。でも今後のハロウィンとクリスマス、お正月は外せないだろうな。
戦隊結成やバグナラクとの関係性にじっくり時間をかけた前半から、後半へ。宇宙編は、一見するといつも通り侵略者を追い返すお話になりそうだけど、まだラクレスが残ってるからなあ。どうなるかなあ。

『ひろキュア』
なかなか厳しい。
脚本的な部分でアレなのが、もうなんともかんとも。
個人的に一番気になるのが、悪役側の描写をばっさり切り捨ててるところ。
どうせ子供向けなんだから悪役側のお話は最低限でいいと割り切って、結果「目的がフワッとした、プリキュアに嫌がらせをするためだけの存在」にしちゃったのかもしれないけど。それでいいのか。悪役側の事情とか関係性が薄っぺらいと、ヒーローの活躍や葛藤にも厚みが出てこないと思うんだけどなあ。歴代の悪役はそりゃあ魅力的、というか面白かったですよ。例えばミノトンとキントレスキーを比べてみてくださいよ(アマリカワラナイノデハ?)
これから後半戦で悪役側のドラマを描いて一気に巻き返すつもりなのかもしれないけど、それ、ポッと出のラスボスがアンダーグ帝国の窮状を口頭で訴えてヨヨさんが乾坤一擲の解決策を提示してプリキュアが実行してハイ解決!みたいにならないといいけどな。劇場版ならそれもいいけどさ。
あとヨヨさんがラスボスとかw
いや。
最後までフワッとしたままの可能性もあるのか……。

感想の話

佐藤賢一『チャンバラ』
久々に買ったハードカバー。佐藤賢一宮本武蔵を描くとか、そんなん文庫化されるまで待ってられるか。
めちゃくちゃ面白かった。
ただ、「殺気を相手に向けて飛ばしてフェイントにする」というのはまあ現実の剣術でもありそうな話だけど、「物理的な威力の“気”をぶつけて人を吹っ飛ばす」と来たらそれはさすがにマンガのリアリティライン。ムサシ絶体絶命の瞬間に“時淀み”も起きるので、中盤以降の脳内映像はほぼ『衛府の七忍』だった。ざまたれが。

月村了衛『機龍警察 未亡旅団』
面白かった。
「警察✕パワードスーツ✕国際犯罪」という異形の方程式から算出される骨太のエンターテインメントは今作も絶好調。ネトフリは『機龍警察』シリーズをドラマ化すべき。
で。
この『未亡旅団』のひとつ前のお話が『暗黒市場』なんだけど。
『暗黒市場』で主人公を務めるのが、金髪碧眼のイケメンロシア人、ユーリ・オズノフ。セブスト脳の持ち主としては、あの二人がフュージョンしたのかと思わずにはいられなくて。
さらにこの『暗黒市場』、ユーリ・オズノフがフィジカル、メンタル両面でがっつり虐め抜かれるお話なので、まあ確かにイケメンにはそういう方面の需要があるよねえという主旨のネタを前のスマホにメモっておいたんだけど。もうサルベージできねえしなあ。

『ロボット・アップライジング』
創元のアンソロジー。AIロボット反乱SF傑作選。
「AI」に「反乱」とついてるのがミソで、ほとんどの作品で人間はひどい目にあっている。最高。

ディアナ・レイバーン『暗殺者たちに口紅を』
面白かった。
暗殺組織〈美術館〉のバックボーンはいかにもありそうなリアリティだし、主人公たちの造形も魅力的。毎度おなじみの感想でお恥ずかしいけれど、映画とかドラマの原作によさそう。

S・J・ローザン『その罪は描けない』
〈リディア&ビル〉シリーズ最新作。
面白かった。
今回は現代美術業界が舞台で、登場人物のほとんどがエキセントリックというかヤベえ奴ばかり。お話の展開も面白いし、連続殺人事件ではあるけれど陰惨な描写も少なく……いや少ないかホントに? まあそのへんはともかく読後感はホッと心休まる感じ。

ドン・ウィンズロウ『陽炎の市(まち)』
三部作ものの第二部。
面白かった。
命懸けの逃避行で心身をすり減らす主人公一行。しかし追手の側にも不協和音が生じており、やがて事態は大きく展開し……。
というわけで今作も迸るウィンズロウ節。先を読ませない展開に巧みな描写、映画の都ハリウッドで現実と虚構が交錯し、最終段はほとんど神話めいていて圧巻。
ウィンズロウは次巻の三部作完結をもって作家を引退するとの事だけど、いやいやそう簡単にやめられるものじゃないのでは。

『暗鬼夜行』と『息吹』は、まだ未読。
マンガの感想もまたおいおい。