ゴセシケラボ

合成神経細胞群塊研究所電信網分室。嘘。文庫本とか漫画とかアニメとか。あと『セブンズストーリー』。

今期のアニメについて:『ハクメイとミコチ』

原作については、本屋で単行本の表紙を見かけてはいたけど内容は未読。なので「ああこれはいわゆるコロポックルもの、『だれも知らない小さな国』ね」という印象のままアニメ視聴。
第一話のAパートはおおむね予想通り。だがBパートで木造ながら高層建築の街並みが現れて「テクノロジーレベルが予想より遥かに高けぇ!?」とびっくりw
しかも、劇中にコーヒー出てくるしED曲の歌詞だけど「ボタニカル」なんて単語も飛び出してくるしで「ヨーロッパ文化圏まで生息域が広がってて、しかも物資の流通がおこなわれてるだと!?」と間違った食い付き方w
その後も話が進むたびに「鉄器もガラスも使いこなしている……」「電気の概念もあるのか……?」「そうか、体格の大きな他の動物と協力できるから、エンジンやモーターは必要ないんだな……」「ていうか、哺乳類・両生類はおろか昆虫までが会話可能なのに、鳥や魚とは意思疏通できないの?」みたいな事ばかり気にするしw
てか一番気になってるのが、いわゆる“人間”が出てこない事なんだよな。前述の『だれも知らない小さな国』とか『借りぐらしのアリエッティ』とか、“身体の小さな人々のお話”は“普通の大きさの人間”を対比にもってくると分かりやすく手っ取り早く物語を動かせるんだよね。
その対比がないと、ハクメイたちが小さいことにあまり意味がなくなって、周りの動植物の方がデカくても成立するお話になってしまうしw
人間がいない世界なんだとすると、“まだ”いないのか、“もう”いないのか、あるいはいるはずのないのか、いずれにしてもなにか『けものフレンズ』的な不穏な気配がただよってきそうw