ゴセシケラボ

合成神経細胞群塊研究所電信網分室。嘘。文庫本とか漫画とかアニメとか。あと『セブンズストーリー』。

ニチアサの話

『ギーツ』
面白かった。ここしばらくのライダーシリーズの中ではダントツに楽しめた。でも、三月頃に書いてた『ギーツ』の感想を今読むと、なんか地味に辛辣なこと言ってるな俺。この頃は自分で思ってた以上に疲れてたり荒んだ精神状態だったんかなあ。
『ギーツ』が楽しめた要因を考えると、浮世英寿の言動が主旨一貫してブレてなかった、てのが一番のような気がする。
ただ、その「ブレない」が「完璧」寄りにチューニングしてあったせいで、物語の序盤から既に最強のヒーローとして、地に足がついてないというか現実の人間ぽくない存在だったとも言える。
まあそれはそれで英寿のキャラ付けとして正解だったんだろうな。何時なんどきでもスターオブザスターズオブザスターズとして、完全に浮世離れしたカッコよさを貫き通してて。
終盤、袮音やツムリを傍らにおいた英寿が壁に背を預けて佇むシーンが多いけど、これもファッション誌のグラビア並みに絵になってたからなあw
そして英寿がブレなかったぶん、景和と道長が迷走させられてw お疲れー。
でも、景和の姉ちゃんは返ってきたんだから、ミッチーの友人も返ってきても良かったような気もするけど、それはやっぱり蛇足なのかな。
うん。
終わりが始まりを模倣して、円環の理が綺麗に繋がる最終回ではあったんだけど。
でもやっぱ気になる事はいろいろあるな。
デザグラ運営が消えたのにツムリは残ってる……ってのはまあなんとなくわかるが、ジーンとキューンがわからん。世界は英寿によって作り変えられたけど、まだ未来から干渉できるって事? キューンはまた正体を隠して袮音に近づいてるのか、それとも袮音も承知のうえ? そもそも景和や道長、ウィンたち元仮面ライダーズにはデザグラの記憶が残ってるのか? 五十鈴大智がジャマトと一緒にいるから、こいつは間違いなくデザグラのこと憶えてるはず。
てかジャマトは消えてろよ!デザグラの負の遺産なんだからさ!!w

『ガッチャード』
お話の方は始まってみないとなんとも言えないからなんも言わない。
でも、とりあえず基本フォームのスチームホッパーが、触角とかトンガリ耳とかゴーグルとかマフラーとか、シルエットがなんとなく強化外骨格・零っぽくて親近感がある。期待値は高まる。

『キンオー』
前作の『ドンブラ』がアレだったから次は王道のお話になるんでしょ?と予想してたら、あに図らんや『ドンブラ』並みに規格外の拵えだった。
戦隊シリーズの歴史も長いけど、現代の日本が舞台じゃない戦隊はこれが初? まあ確かに子供たちにしてみれば、テレビの中の戦隊が自分の生活環境と地続きかどうかなんて関係ないもんな。
撮影方法が根本から一新されてロケ場所とか天候に影響受けにくくなったと同時に、季節ごとのお約束からも解放されたっぽい? 今のところあった季節系の行事って、夏祭りくらいだし。でも今後のハロウィンとクリスマス、お正月は外せないだろうな。
戦隊結成やバグナラクとの関係性にじっくり時間をかけた前半から、後半へ。宇宙編は、一見するといつも通り侵略者を追い返すお話になりそうだけど、まだラクレスが残ってるからなあ。どうなるかなあ。

『ひろキュア』
なかなか厳しい。
脚本的な部分でアレなのが、もうなんともかんとも。
個人的に一番気になるのが、悪役側の描写をばっさり切り捨ててるところ。
どうせ子供向けなんだから悪役側のお話は最低限でいいと割り切って、結果「目的がフワッとした、プリキュアに嫌がらせをするためだけの存在」にしちゃったのかもしれないけど。それでいいのか。悪役側の事情とか関係性が薄っぺらいと、ヒーローの活躍や葛藤にも厚みが出てこないと思うんだけどなあ。歴代の悪役はそりゃあ魅力的、というか面白かったですよ。例えばミノトンとキントレスキーを比べてみてくださいよ(アマリカワラナイノデハ?)
これから後半戦で悪役側のドラマを描いて一気に巻き返すつもりなのかもしれないけど、それ、ポッと出のラスボスがアンダーグ帝国の窮状を口頭で訴えてヨヨさんが乾坤一擲の解決策を提示してプリキュアが実行してハイ解決!みたいにならないといいけどな。劇場版ならそれもいいけどさ。
あとヨヨさんがラスボスとかw
いや。
最後までフワッとしたままの可能性もあるのか……。