ゴセシケラボ

合成神経細胞群塊研究所電信網分室。嘘。文庫本とか漫画とかアニメとか。あと『セブンズストーリー』。

アニメ『怪異と乙女と神隠し』第三話感想

アバンから畦目先生の過去話。
このへん滅茶苦茶心抉られるので原作読むのしんどかったけど、アニメでもなかなか。例えばアニメではオブラートに包んでもう少し穏当な表現でも良かったのでは?と思う無難な自分も居るけど、そこまでやる、やってくれるからこそ届くものもあるのだよな……と思う自分も居る。

菫子さんによる、若作先輩のいじめられっ子小芝居。意外と演技力あるな菫子さんw 畦目先生の方の描写も原作からしっかり追加されてて補完完了。

「めぐたい」!? 恵体って「めぐたい」って読むの!? 俺ずっと「けいたい」だと思ってたよ。
でもまあ確かに「けいたい」って発声したら「携帯」や「形態」と混同しそうだしな。私立を「わたくしりつ」、市立を「いちりつ」と読み替えるようなナレーションテクニックなのかもしれない。

猫!! 今回の猫ノルマ達成。

畦目先生のあの能力が初めて発動したのって、やっぱあの時なんだろうな。他人の影を舐める状況なんてそうそうあるものじゃないだろうし、あの時偶然彼女たちの影を舐めてしまって……。

怪異を祓われた畦目先生、原作では泥(?)にまみれた全裸なんだけどアニメじゃNGだったのか着衣の残骸が残った状態。こちらもソシャゲのダメージ差分w

「引くわー」
このセリフが記憶になかったので原作を確認してみたら、フキダシ外のセリフだった。細かいとこまで拾ってるねえ。

猫、まさかの二回目!!

入院した畦目先生の病室を訪れる、車椅子の人物。なるほど、丁寧な伏線。

菫子さんの処女作『犀の角のようにただ独り歩め』(まあ今のところ菫子さんが書いた作品は全部処女の作なんですけどね)
『犀の角』、言われてみれば、どんな内容の小説なのか原作ではまったく語られてなかったっけ。
今回化野兄が朗読してた感じだと、ラノベ系じゃなくてもうちょっとちゃんとした拵えの物語っぽい。日本ファンタジーノベル大賞あたりだろうか。

次回は、“ヨダレカケ”編のエピローグからシームレスで次の怪異への導入部。
せっかくのお風呂回でもあるし、あの“おまけの一日”をアニメ本編でやってくれる可能性は低くないと見積もっておこう。

 

さて今回は四コママンガ『限界OL霧切ギリ子』をご紹介。
たまたまネットで見かけた第一話、限界OLのギリ子さんが限界メシを紹介する体(テイ)のその初手が「味の素と塩かけ食パン」で、
「味の素は舌がヒヤッとするほどかけるとよい」
「惣菜パンの惣菜がのってない味がしておいしいです」
というキラーフレーズにズッキュンw

続く二の矢も、ギリ子さんがお酒飲んでてツマミ探したらコンビニでもらえるケチャップとマスタードをパキッとするヤツしか見つかんなかったんで、
「指に塗ってしゃぶるとアメリカンドッグの味するんだわ」
て「指リカンドッグ」が爆誕しててメチャクチャ笑ったw
それ以来ちょっとギリ子さんから目が離せないです。

あとヤバかったのは、宅配便が届いてヤッべ寝間着のままだしブラもしてないわって状況で、しかしこの格好のままで応対するしかない!って肚をくくる時のセリフが
「ええい、ままよ!南無八幡大菩薩!」
でマジで腹がよじれるくらい笑った。メンタル武士かw いや八幡さまもビックリしたと思うよ?「え、その状況で俺に祈念すんの?」ってw

んで、この時登場した宅配便の配達員さんが実はバンドマンでメンバーと同居してて……と設定ができて、OL側(サイド)とバンド側(サイド)の両A面それぞれでキャラが増えてお話が展開していって。
個人的に、OL側のギリ子さんの同僚、市川アヤさんがヤバいですね。黒髪ロングの姫カットって奴?巨乳の常識人ぽく見えるけど、実は会社の冷蔵庫に生うにの瓶詰めを常備しててランチタイムにうに舐めて“魔法のお水”をキュッとあおるタイプの依存度高めな自由人w
ギリ子さん風邪引き回で、熱に浮かされたギリ子さんが昆布+鰹節でとったお出汁をキュ〜ッと飲ったアヤさん(たぶんその出汁で“魔法の水”を割ってる)
「すんごいお出汁!ブッ飛ぶぅ〜!
 脳の眠ってた部分が覚醒するみたい!」
それはもうお出汁の食レポじゃないんよ新種の合成麻薬を試した売人さんのセリフなんよw
アヤさん最近も、衣服の下にハイドレーションバッグを隠してストローでキュッって飲ってて、「岩鬼がバッターボックスで酒飲んだ時の奴だ!」ってなったw あっ酒って書いてもうたw

んでバンド側で、身長190センチでお母さんがフィンランドの人という女性ドラマー、鶴原ヒメちゃんが登場したのが俺的に本番。
性格がちょっとヤベーけどドラムの腕前もヤベーヒメちゃんを見てたら、
(あれ……なんか、この感じ……前にも経験したことがある……? 俺はこの感触、こんなマンガをすでに知っている……?)
てなって。五秒考えて、
(あっ思い出した!『大阪豆ゴハン』や!)
てなった。
大阪豆ゴハン』とは!?
大阪に居を構えるとある一家を中心に、関西人の生態あるあるや関東関西関係ない濃いキャラが巻き起こすアレやコレやを煮こごりにした、サラ・イイネス先生(現在はサラ・イネス)の漫画である!
『豆ゴ』もちょっと限界メシ要素あるし(汁かけご飯が死ぬほど好きで、サラダ食べた後のドレッシングさえご飯にかける)(イカが死ぬほど好きなので、近所の魚屋さんから「ゲソボン」てあだ名で呼ばれる)バンド要素もあるっちゃぁあるし。あと登場人物がほとんど高身長なとこも似てる。
ヒメちゃんがサルミアッキ持ってきてみんなに食べさせる話、なんか『豆ゴ』にもあったような気がするし(これは捏造)
なんか長くなったのでそろそろ〆るけど、『限界OL』、オススメです。あと『豆ゴ』も。

てか、他の登場人物は姫草ユリ、市川アヤ、鶴原ヒメetcといたって普通なのに、ギリ子さんだけ「霧切ギリ子」なの、だいぶ黒鋼スパナみがあってとても好きw