ゴセシケラボ

合成神経細胞群塊研究所電信網分室。嘘。文庫本とか漫画とかアニメとか。あと『セブンズストーリー』。

7~9月のアニメとか文庫とか

滅亡迅雷.netに接続すると何がどうなるんだろう? 何かいい事あるのかな? 月々の基本料金が無料とか?

『彼方のアストラ』
面白かった。なんか、この作品に関してSFがどうのこうのてあったらしいけど、初回冒頭で「反重力シューズ」が出てきてるんだから、その時点で科学的リアリティは『ドラえもん』と同程度だなとわかるじゃん。もちろん、リアルだからSF、リアルじゃないからSFじゃないというものでもないけれど。
ただSFかどうかはさておくとしても、冒険とミステリーの融合としては多少アレだった。やっぱ、宇宙でサバイバルしつつ5000光年離れた母星の謎を解くってのはなかなかに無理筋だよなあ。まあ、いずれにせよこの物語の本題はそこじゃないので良し。

『キャロル&チューズデイ』
初回から「これ、火星が舞台である必要あるか?」という疑問がずーっと付きまとってて。でも後半の展開は、確かにこれを既存の国家や地域ではやりづらい、地球から物理的に切り離した舞台の方が分かりやすいなあと思えて、さあこの風呂敷をどう畳む?と終盤はかなり期待したんだけど。うーん。
つまるところ、火星で「ウイアーザワールド」をやりたかっただけ、「音楽は宇宙を救う」というお題目を掲げたかっただけなのかなあと。主人公たち二人にストレスをほとんどかけない話運びだった点や、話の展開に大きなどんでん返しなどがなかった点も含め、ほぼ“大人のおとぎ話”だったなあ。これこそもっとSFしてほしかった。

ダンベル何キロ持てる?』
面白かった。筋肉ブームにうまく乗って、ちょうどそのブームのピークでアニメ化できた幸運というのもあるけれど、とにかくハイテンションの筋肉ギャグで押しまくる頭の悪さが超素敵(誉め言葉)

『荒ぶる季節の乙女どもよ』
面白かった。けど、クライマックスの荒ぶり具合に比べて無難なエピローグで、そこが少々残念。

『まちカドまぞく』
面白かった。現代の魔法少女と魔族のゆるふわコメディというガワを一皮むくと、けっこうな歴史の設定がちゃんとあるという作り込みが良い。いずれご先祖様が主人公のスピンオフが作られるとみた。もうあってもおかしくない。

スタミュ
アイドルものは、華やかなステージとの対比でドロドロした裏側が描かれる事も多く、そういう裏側の描写がストレスに感じたりもするんだけど(今期だと『あんスタ』とか『Reステ』がそんな感じ)
その点、『スタミュ』は活動がほぼ学校内部に限定されており、人気がどうのファンがどうのという外部の指針ではなく登場人物同士の評価が絶対値なので、シリーズの最初からストレスなく視聴できた。なにかトラブルがあっても、秒で解決する(その回のうちか次回で解決)という展開の早さも好感。
そういうノンストレスな環境でありながら、今期に登場した冬沢先輩はこれまでの登場人物の中でもぶっちぎりにこじらせていて非常に面白かったw いや、最終回まで見た上でようやく「面白い」と言えるけど、一番こじらせた行動の時はもう「大丈夫これ?」だった。『スタミュ』の中で冬沢先輩一人だけ、別のアニメから来たみたいでw
てなわけで今期も面白かったんだけど、でもひとつだけ。あの最終回。
高い塔の最上階に閉じ込められた四季先輩が、どうやって塔の窓から脱出したかだけはちゃんと説明してほしい。あの歌い踊るミュージカル演出でごまかさずに。それとも、本当に星谷の背中に翼が生えたとでも?w

『グランベルム』
最後の最後で思い出したようにロボバトルをするくらいなら、ロボ要素は要らなかったのでは?
あとウォーカーギャリア。

『ギヴン』
BLだし一人死んでるところから話が始まるみたいだから、これは下手したら相当ドロドロするかなあと予想したんだけど、結局みんないい子で健全なBLだった。チッ
まあTVシリーズはお話的に全然序盤だから、ここからややこしくなるのかもしれないけど。三つ揃い(スリーピース)で眼鏡の腹黒ドSとか出てくるかな?

コップクラフト
剣と魔法と銃と刑事という、俺の好物をまとめて煮詰めたようなアニメだったけど、見終わった感想としては、うーん。
とにもかくにも、後半の制作状況がなあ。まあOP曲の歌詞で「死に際まで足掻きましょう」と歌ってるからには、足掻かにゃならんのですが。

『愛玩怪獣』
これはもう「そういうのが見たかったんじゃないんだよなあ」という感想しか出てこない。
例えば、「ショートアニメ」「怪獣が暴れる」「シリーズの最初と最後で話の印象がまるで違う」という要素でパッと『影鰐』が浮かんできたんだけど、
『影鰐』はそりゃあ面白かったよ?

鬼滅の刃
TVシリーズの第二期があるとしたら、一期の終わりからじゃなくて劇場版の続きって可能性が高いよね。て事は、やっぱ劇場版を見ておいた方がいいんだよな。そもそも、劇場版の興行成績で二期があるかどうか決まる可能性もあるし。


文庫。
『ザ・ボーダー』読了。もっと長くかかるかと思ってたけど、やっぱり読み始めたらやめられない。それでも、かつて経験したことのない重さの文章に、ある程度読んだらちょっと休み、また読んでは休みと、細かく刻まずには読み進められなかった。文章ひとつ読むごとに、薄い鉛の一片が胸の奥に積み重なっていくような重さ。
たまらないのは、ここに描かれたものがほぼ事実だという事。もちろんフィクションなのは間違いないけれど、重要なパーツは実際に起きた事件、それこそ日本でも報道された事件を基にしている。重い。
あまりに『ザ・ボーダー』の読後が重かったので、脳と胸から少し活字抜きをする必要を感じ、次の文庫に取りかかるのは少し間をおこうと思ったんだけど、『黒涙』と『失われた過去と未来の犯罪』が出たので即ゲット。ええい、よりにもよってまた重そうな組み合わせが。え、なに『パラレルワールド』も出たの? 小林泰三の過剰摂取も脳への負荷がヤバそうなんだけど。キツいなー(嬉しそう)

漫画。
そういえば、下巻が出てから読もうと思って未開封のままだった『ニンジャバットマン』上巻。こないだ下巻が出たんだっけな。買ってこないと。