ゴセシケラボ

合成神経細胞群塊研究所電信網分室。嘘。文庫本とか漫画とかアニメとか。あと『セブンズストーリー』。

寝癖のついたペルシャ猫!

10~12月のアニメとか文庫とか。

『旗揚!けものみち
タイトルだけではどんな内容かわからなかったけど、「レスラーが異世界に召喚される」って聞いたときは、てっきり漫画版『タイガーマスク』の最終回オマージュだと思ったんだけどなあ、普通に召喚されてたなあ(漫画のタイガーは、トラックに轢かれそうな少年をかばって自分が轢かれる)
異世界転生とか異世界召喚ものも、そろそろ一周回って捻りが効いてないといけない時代だけども、しかしこれは目の付け所がいい。今どきのプロレスは全然わからんが、昔のプロレスは、ろくに英語も話せない新人レスラーを“武者修行”と称して単身海外に送り出したりしてたからなあ。今考えると、そんな“武者修行”のハードさは異世界召喚とそれほど変わらんなw
とりあえず、本作が売れれば『空手バカ異世界』あたりもアニメ化されるかもしれん。あれも面白そうなんだよなあ(実は読んでない)

『アフリカのサラリーマン』
「アフリカ」と「サラリーマン」という二つの要素だったら「アフリカ」に興味がある方なので、本作が「アフリカ」より「サラリーマン」寄りだったのは残念だった。
だいたい、主人公三人(三頭?)のひとりがオオハシ(例のクチバシがばかでかい鳥)ってとこに違和感を覚えたのでググってみたら、オオハシって中南米原産で全然アフリカじゃねえ! 結局、その後もあんまりアフリカ要素出てこないし。てか安直でいいからゾウとかキリンとか出しとけばいいのに。つまりアレか、アフリカって言っときながら実はアフリカにそれほど興味のないビジネスアフリカって事か。まあ「サラリーマン」なんだからビジネスアフリカでもある意味大正解なんだけど。
まあ内容的には面白かった。美麗なキャラが出てくるわけでもなくぬるぬる動く作画アニメでもなく、ベテラン声優さんたちの冴え渡る腕前で魅せる作りは、『ガイコツ書店員 本田さん』を思い出した。
あと、エンディング曲が名曲&美声で思わず聞き入ってしまうんだけど、そうするとブラックな歌詞が心に刺さって毎度毎度泣きそうになった。

『警視庁特務部特殊凶悪犯対策室第七課 トクナナ』
普通の警察ものかと思ったら、エルフやドワーフが存在し魔法も使える世界観だったのには驚いた。てかちょっと前に似たような作品があったけども。
お話の肝は「ドラゴン」なんだけど、ドラゴンという名称だけが残っていて、その実態や能力が伝わっていないという点は面白かった。

『ACTORS ―Songs Connection―』
これも、単に歌の上手い男子高校生たちの日常かと思ったら、世界を取り巻く壁とか白い人影とか謎の要素が出てきて面食らった。
その謎要素も、中盤あたりで「ああ、そういうお話ね」と明らかになっちゃって、そこから最終回までの流れもこちらの予想から大きく外れはしなかったんだけど、それでも不思議に物足りない感じはしないなあ。本当なら、あの世界に関してもっと説明が欲しいところだけど、あのフワッと軟着陸した終わり方でも、まあいいかって納得してる。

『慎重勇者 ~この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる~』
最初から強烈なギャグをかましてきて、そのまま突っ走って終わるのかと思ったら、最後の最後でシリアスをぶちこんでくるストロングスタイルだった。上手い。でもこれ二期はなさそう、ていうか難しいよなあ。

『私、能力は平均値でって言ったよね!』
上記の作品とは逆で、最後の最後にシリアスな要素を持ち込んできたけど上手く〆られなかった印象。
でもそれは仕方ない。そこに至るまでの劇中で、ちょっとシリアスな展開になると主人公が「あ今そういうのいいんで。求めてないんで」みたいにスルーしまくってたから、そのノリがこっちにも浸透しちゃって。最後だけシリアスになられてもねえ。
てか、本作は出てくる小ネタが時々古すぎる奴があって、これ今どきの若いもんに伝わらないでしょ。きっと原作からこういうノリなんだろうけど、意図が読めないなあ。もしかして、想定している読者層がおっさんなの?

『本好きの下克上 司書になるためには手段を選んでいられません』
これについては、主人公がずっと紙の製造にこだわっているくだりが引っ掛かってたんだよなあ。
主人公の動機は「本が読みたい!だから本を自分で作る!」って出発点だったから、“物語を書き留めた何か”が欲しいって事かと思ったら、あくまで紙で出来た“本”を目指していたのでそこに個人的な違和感が。
あの世界、すでに布があって顔料も染料もあるんだから、布に絵の具で文字を書き連ねていけばそれで“本”としての用は為すのに。別に紙でなくていいじゃん。てか、主人公のあの方向性だと最終的にDNP大日本印刷株式会社を立ち上げないと治まらなくない?
しかし、終盤になって紙の製造に目処がつくと、お話の方向もだいぶ変わってきたのでその点は好かった。

放課後さいころ倶楽部
本作は、なんといっても第一話がすごかった。
三人いる主役のうち、ちょっと天然で行動力旺盛な女子高生が、下校途中で川に落ちてずぶ濡れ!でも途中で着替えるつもりだったから私服は持ってるよ!あー下着はないから仕方ないやー。ってミニスカノーパンで街中を闊歩し始めたのでしこたま驚いたw
漫画やアニメに限らず小説、映画、いずれのフィクションでも「冒頭で視聴者(読者)の興味を引き付けろ」ってのは鉄則だけど、いやいやそれでもこのツカミはなかなか無鉄砲過ぎないか?とか思ってたら、
このノーパンがその後のお話の展開に一ミリも関わってこなかったので本当に驚いたw
川落ちに居合わせたメインの主人公が、引っ込み思案で友達も少ない女の子で、天然娘に付き合って一緒に行動するんだけど、ノーパンについては最初にちょこっと心配した程度。で、三人目の主役が委員長キャラの眼鏡っ娘なので、委員長の前でノーパンがバレて叱られるとかいろいろ使いどころは考えられるのに、結局一度もノーパンには触れず。本人も言及しないし、主人公もすっかり忘れたみたい。オチにすら使われないと分かった時はいやもうほんとマジかー!て思ったね。
ノーパンをネタとして使わないなら使わないでいいから、コンビニで下着を買って穿くとかコインランドリーで乾かしたとか、常識的な対応でノーパンを打ち消しておくべきだと思うんだけど、思い出せる限りではそういう描写もなかったはずで。
いやーもう、思い返すだにあのノーパンは一体なんだったのか、今でも引っ掛かっています。ボドゲとかアナログゲーとか、本編の内容なんかつけたしですよもう。嘘です。面白かったよボドゲ。ただ、ゲームという嗜好品を題材にしている以上やむを得ない部分ではあるんだけど、事あるごとにボドゲから人生の教訓を得たり、ゲームを通じて相手とより深く分かりあえました!的な、そういう「保護者の目線を意識した」付加価値を演出しがちなのは少し気になった。

『ライフル・イズ・ビューティフル』
マイナー部活の日常ものかと思ったけど、ちゃんと大会までやっていた。えらい。

『スタンド マイ ヒーローズ PIECE OF TRUTH』
乙女ゲーのアプリとは知っていたけど、厚労省麻薬取締部、通称マトリがメインのお話とは予想外。さすがにニッチなところを攻めすぎてると思うんだけど、意外にニーズがあるんだろうか。

『Z/X Code reunion
TCGのアニメなんだけど、前にあったアニメ作品とは直接つながってないスピンオフ的な奴」って、なんか似たようなのあったよなあ?と五秒考えて思い出した。『ひなろじ』だ。あったなあ『ラクエンロジック』。
『ゼノンザード』も同じ道をたどるのかな。

神田川JET GIRLS』
最初の段階では『つうかあ』×『競女!!!!』かあ、ぐらいに思っていたのだが、実際には『ヴァルキリードライヴ カンダガワ』だった。いや具体的にここがそれっぽいとか指摘は出来ないんだけど、なぜか感じる『ヴァルキリードライヴ』と同じ匂いw
それはさておき。両岸をコンクリで固めた水路をジェットバイクでぶっ飛ばすって、リアルに考えたらとんでもなく危険だよなあ。

『ノー・ガンズ・ライフ』
原作はコミックスを本屋で見かけた程度で未読。だから、アニメを視聴したら人物(キャラ)の顔がアニメ版『ジョジョ』っぽかったのが気になった。鉄朗とかナランチャのコスプレできそう。これは原作から『ジョジョ』寄りなのか、それともアニメのキャラデザなのか。

『真・中華一番!
本作の放送前の番宣CMを見てまず思ったのは「白い!」だった。
全体的に彩色が薄い、どぎつい原色を使ってないってのもあるんだろうけど、一番「白い」のは人物。人物にハイライトがめちゃくちゃ入っている。なんでこんな独特な描画なんだろう。

『星合の空』
第一話のヒキがアレで、なかなかの心理的負荷だったので録画した第二話を見ようかなあどうしようかなあとウダウダしていたら、例のエンディングの一件があって。
それで視聴意欲が一気に下がって、録画がどんどん溜まっていったんだけど、徐々に負荷も薄れて視聴意欲も持ち直してきたので、年末年始は時間があるからそこで一気に消化すればいいかと思ったんだけど。
第十二話後に例のツイートが。
ああもう。
ホントにもうw
そういうのは、もっと早く言わなきゃダメじゃない?
さすがにここまで視聴意欲が減衰すると厳しいなあ。
録画した奴、見ないで消しちまおうかな。


文庫。
『黒涙』はほぼ一気読み。重い。苦い。
『失われた過去と未来の犯罪』と『パラレルワールド』。面白かった。
その後は、少し軽いものを読みたくなって『七人の暗殺者』をチョイス。これも面白かった。ホワイトカラー系の麻薬ディーラーが、ひょんな事から暗殺者集団〈セヴン・デーモンズ〉と殺し合い。そういえば俺、以前に『セブン・サイコパス』って映画を観てこれも面白かったんだけど、俺もしかして『セブン○○』に良縁がある体質なのかな?w
続いては『果てなき護り』。地球を離れ新天地を目指す世代宇宙船、その内部で起こる異常事態。ハードSFを期待してたんだけど、しまった、これパラノーマルロマンス寄りの作品だ。
でも大丈夫。この年末に、飛浩隆が来た!『自生の夢』! これがあればしばらくは安心だ。