ゴセシケラボ

合成神経細胞群塊研究所電信網分室。嘘。文庫本とか漫画とかアニメとか。あと『セブンズストーリー』。

7~9月期のアニメとか。

『Back Street Girls ゴクドルズ』
やっぱ今期は個人的にこれが一番だったかなあ。ギャグというかヤバめのネタをガンガン放り込んでくる感じがツボに嵌まった。
それに、時期的にVTuberの大流行と被ったのが興味深かった。VTuberの流行に関して某工作員さんが「運営にヤクザがいっちょかみしてるVTuberとか面白そうじゃないですか?」みたいな発言をしてたけど、それの最適解が既にここにあります!ゴクドルズ!みたいなw
実際、今期の他のアニメでは早々に登場キャラクターのアバターを作ってVTuberデビューしてたし、出遅れた感はあるもののゴクドルズのVTuber化は面白そう。なにせ一つのアバターに二人の声優だから、動画一本作れば虹組版と漢組版の両方行ける。漢組の方はヤバい裏話ばっかりのオーディオコメンタリーみたいになりそうだけどw
そもそも、「男性人格+美少女のガワ」というネタはSF、特にサイバーパンクものでよく扱われるので、それに現実が追い付いてきた感がある。「男性人格を強制的に女性アバターに押し込める」で思い付くのは『ヴィーナス・シティ』とか『オルタード・カーボン』、逆に「女性の身体をより女らしく演じられるのは男性人格」という描写だったのは『モスキート』(『アルーア』収録)で、性転換者の多さで思い出すのは『重力が衰えるとき』。うん、どれも古いなw
しかし、アニメ版はこれで終わりなんだろうか。原作の方は一段落して一応完結したみたいだけど、そこまでアニメでやってくれてもいいんだけど。……あーいや、ムリか(原作でのヤバめのシーンを思い出して目を伏せる)

女性声優にキツい無茶ぶりという点では『あそびあそばせ』もひどかったw
でも『ゴクドルズ』の方はキャストにベテランの男性声優が多く、そういう男っ気は下ネタやヤバいネタに対する緩衝材として作用したんじゃないかとか想像できるんだけど、『あそびあそばせ』はキャストが女性ばかりだから、ちょっとした表現でうまくいかなくてギリギリまで追い込まれた収録とかあったのではないか?と少し心配になります(でも放送を見て大笑い)

ちおちゃんの通学路』も面白かったけど、上記の二作品と比べると弾けた部分が少なかったかなあという印象。まあこれは、主人公が「学校生活で目立たないよう“中の下道”を維持する」ため、弾けそうなところで一歩引いちゃうから仕方ないんだけど。

『千銃士』
一、二話を見たあたりでは、面白いことは面白いけど今一つピンとこないなあ、という感想。しかし各キャラの活躍を個別に描くようになるとぐいぐい面白くなってきて、その勢いのまま、お話をまとめる終盤のエピソードに突入。ラス前のブラウン・ベスとシャルルヴィルには「そう来たかぁ!」と唸らずにはいられなかった。こういうのがあるから、アニメは最後まで見ないとわからないんだよね。

で、同じソシャゲ原作アニメの『夢王国と眠れる100人の王子様』は、序盤がピークだったかなあ。王子がいっぱい出てきたわりには、結局初期パーティーメンバーだけで話がまとまってしまって。まあ、いろんな個性のキャラが立った王子を何人も動かして話をまとめるのは難しそうだしな。

さて。
最近では中国で製作されたアニメや、日中共同製作のアニメも多くて。
個人的には最初に触れた中国製アニメが『霊剣山』とか『一人之下』だったので、そのアクの強さがちょっと体に合わなかったらしくいずれも途中で視聴を断念。以来、中国が製作に関わっているアニメにはあまり近づかないように。たまーに見ます。そろそろ慣れたかなーて思って、試しに。でもやっぱまだキツい。ちょっと前の『実験品家族』とかだいぶ良かったんですが、でも所々ちょっとウッてなって。

そんな私でも『Phantom in the Twilight』は楽しめました。てかこの作品、キャラや世界観などディテールには中国アニメっぽさがあるもの、全体的にはほぼ日本純正アニメな感じ。これくらい希釈しないと身体が受け付けないのかなあ、中国アニメ(苦笑)
同じ意味で『重神機パンドーラ』も面白かった。中国の陰陽思想を物語の中心に置いて、食や拳法、祭祀など中華っぽい道具立てを散りばめつつ、日本のロボットアニメの様式に落とし込んでいて。『重神機』の「重」も、最初は「重い」だと思ったんだけど、物語が進むと「多重次元」とかの「重なる」という意味だったと分かるし。見事に『アクエリオン ロゴス』w
でも、クライマックスでレオンの意識を引き戻すのがジェイさんの小指なのはどうかと思いましたw そこはクロエじゃないの!?ってw
まあ、レオンをこの事件に引き込んだのがロン・ウー博士だって事を鑑みると、BL的にはこれでつじつまが合ってるのかもしれない。

『プラネット・ウィズ』
終わってみると、古き良きSFアニメって印象に終始して、もう一つこうガツンと来る新鮮な驚きが足りなかったかなあ。それとあの最終回、「こういう大団円をオチに持ってきたい!」てところから逆算して話を作ってった感じもする、それくらいソツのない構成だった。いや、別に超展開とか力業が見たかったというわけじゃないんだけど。

はねバド!』と『はるかなレシーブ』は、スポーツものとして対照的だった。かたや屋内で汗だく、かたや屋外で汗だく。
『はね』の方は、主人公が中盤以降ずっと性格の悪い「悪堕ち」のままで、え、これ最後どうなるの?と思っていたら性格悪いままで最終回を走りきったので笑った。いやそうだよな、人間そう簡単に性格変わらないよねw
そういう点で比べると、『はる』は登場人物全員がいい子なのでお話的には起伏に乏しいんだけど、まあそこが売りではないので問題なし。むしろ、1クールで主人公・はるかなペアと親友・エクレアペアの決着がつくところまでいっちゃったのがもったいない。スポーツ系日常ものとしてコツコツやっていけば、3クールぐらい保ったのでは。

『天狼 Sirius the Jaeger』
これも、1クールで綺麗に終わったなあと思う反面、もう1クール欲しかったと思わずにいられない。主人公以外のキャラをもっと掘り下げて、じっくり見てみたかった。続編があれば嬉しいんだけど、さてどうだろう。

はたらく細胞
最終回。現状、輸血という医療行為に問題があるような描写は到底できないとはわかってるけど、輸血されてやってきた赤血球さんたちに白血球さんとか免疫細胞が微妙に反応しちゃうような描写があってもよかったかなあw
白血球さん「彼らのおかげで助かったのは分かってる、分かってはいるんだが、なぜかレセプターが反応してしまう……!」
みたいなw

『ISLAND』
これは正直それほど引き込まれなかったんだけど、最後の最後で『LOST SONG』と似たような仕掛けが飛び出してきて笑った。だからか、そりゃ主要キャストの一人が被るわけだw
ところで、その主要キャストさんが同じく主要キャストをつとめるアニメがもう一つ、『HUGキュア』。こっちも未来からやってきたり時間を止めたりしてるんだよな。こりゃあ『HUGキュア』もループものになる可能性がワンチャンありますよ?w

あと、終わって一ヶ月以上経って今さらだけど『ビルド』。
主人公の「天才物理学者」という設定が、『Dr.スランプ』の則巻千兵衛博士程度にしか機能してなかったのが非常に残念(「あっという間に新しい変身アイテムを完成させてしまった……やっぱり俺って天才だったんだな……」)
もう少しちゃんと物理学者してて欲しかったなあ。まあ科学者をちゃんと描いても子供受けはしないだろうから、ダメかw
全体としてとにかくガバガバだったなあという印象しかないのもつらい。見ていて瞬間瞬間はけっこう面白かったんだけど、のちのちの展開で「んん?」てなる事が多くて。どんでん返しも「そう来たかぁ!!」じゃなくて「そうなっちゃうの!?それで大丈夫なの!?」だし。
次の『ジオウ』も、もう結構厳しいんだよね。
時間を行き来するお話はただでさえややこしいのに、『ジオウ』は他のライダーの時間軸を遡って事件解決しなきゃいけなくて、さらに敵が時間軸を変更して産み出したアナザーライダーが出てくるし。ここまででさえなかなか理解が及ばないのに、アナザーフォーゼの中からアナザーファイズとかいきなりイレギュラーすぎる。現状でこれなら、自前で航時できる電王の回とかどんだけややこしくなるんだか。もっとこう、子供に「あれなに?」って訊かれたお母さんが説明できるくらいに分かりやすい物語にして?

一方で『ルVSパ』は安定の面白さ。子供向けの部分と大人向けの部分、さらには分かる奴だけ分かればいいみたいな部分の割り切り方が潔い。
ところで今日のルパンマグナム(ロボ形態)、もしかしてガン=カタで戦ってなかった?

最後に、最近買った漫画とか文庫とか。
『コアゴア』
すげえ!長生きはするもんだ!

『虎子、あんまり壊しちゃだめだよ』第2巻(完結)
前作『歌うヘッドフォン娘』の巻末には新連載(『虎子』の事)の予告が載ってたんだけど、今回には予告がないな……くそぅ、心配だ。

衛府の七忍』第6巻
時を超えちゃうのは反則でしょ。これを前例として、当たり前のように他の時代から剣士がやって来るようになったらもうお話まとまらなくて打ち切りエンドしかない。

『サーカスの娘 オルガ』第2巻
山本ルンルンも『マシュマロ通信』からだから、ずいぶん長く読んでるよなあ。

文庫は月村了衛ばかりだった。『水戸黄門 天下の副編集長』に『機龍警察 火宅』。
『ガンルージュ』が出てるらしいから買いに行かないと。