ゴセシケラボ

合成神経細胞群塊研究所電信網分室。嘘。文庫本とか漫画とかアニメとか。あと『セブンズストーリー』。

いけない言葉で 遊びが本気(マジ)になる!

やっぱ今年って誰かRTAでバグ技使ってたよね? 八月三十二日はなかったけど、十一月に夏日とかあったし。

それはそれとして今さら四~六月のアニメの感想とか。

かぐや様は告らせたい』二期
第一期の最終回で、「これでもう主人公二人の関係性は完成しちゃったし、二期があるとしても既出キャラの掘り下げか新キャラ投入しかないよなあ」て思ったんだけど、ほぼそのまんまの二期だった。
でも、まさかサブタイトルの「天才たちの恋愛頭脳戦」をばっさり切り捨ててくるとは予想外。いやまあ確かに、頭脳戦の駆け引きより頭の悪いお話の方がノリノリで面白いので、これは英断なんだけど。

『球詠』
このタイトルを見たときパッと『うた詠み575』という単語が浮かんできたので、この『球詠』も野球と五七五を組み合わせたまったく新しい球技なのだろうなあと思ったら、ごく普通の女子野球だった。がっかり。
てかね、ただでさえ女子野球ものは、主人公が野球部を一から立ち上げるor立て直すお話ばかりで混乱しやすいのに、『球詠』中のCMに『ハチナイ』をねじ込んでくるのホントやめて。時々「あれ?今見てるのどっちだっけ?」てなった。
しかも『球詠』が終わったらすかさず『八月のシンデレラナイン Re:fine』とか始まったから、「お『ハチナイ』アニメの二期かな?」と思ったら、どうも円盤用に作画修正した奴らしくて、いやそれただの再放送じゃん。「Re:fine」じゃなくて「(再)」でしょ?
こんな感じに徒党を組みがちな女子野球ものですが、こうなると『花鈴のマウンド』がまだアニメ化されてないのがおかしく思えてくる。

乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』
主人公が、中の人的に予想していたよりも『セブスト』のオランジェさんしていたので吹いた。いや吹いたっていうか、……他人事とは思えない、いや違うな、初めて聴いた気がしない? うん、たぶんこれで合ってる。
でも、こちらの予想では「転生前のゲーマーだった頃の記憶と経験を駆使して破滅フラグを回避する」だったのが、実際には転生先の世界観に則した手段(殺されるor国外追放に対し、とにかく地道な方策で対応。無為無策ともいう)に終始。
結果的に、ゲーマーだった事よりも、生来の(というか転生前の)性格・人間力でハーレムエンドに到達してるし。この展開は予想できなかったなあ。
二期決定してるらしいけど、どうなるの? 物語的には、もう元になった乙女ゲーのエンディングを迎えてるし。ゲーム続編の世界で、攻略対象が二倍ぐらいに増えてるとか? あるいは、戦略SRPGにジャンル変更してたり?

『神之塔 ―Tower of God―』
あちら発のアニメについては、ギャグやキャラ演出などのちょっとしたノリの違いが引っ掛かっちゃってお話を楽しめないという経験を何度かしてきたため、この作品もかなり警戒して臨んだんだけど。
しかし引っ掛かる部分はあったけれどさほど問題にはならず、最後まで楽しめた。でも「おいおい、ずいぶん説明不足のままで話がどんどん進んでくけど、いいの?」てずっと思っていたら、まさか1クール丸々を物語の序章に費やすとは思わなかった。
で、今年はこのあと『God of Highschool』が始まって、さらに『NOBLESSE』と続くんだけど、この流れはアプリ『ヒーローカンターレ』と連動した企画なの? いや、アニメ見ててもそういうアナウンスが一切ないのでただの憶測でしかないんだけど。でも本当に連動した企画だとしたら、ものすごいお金が動いてるよなあ。
『GOH』も面白かった。引っ掛かる感じも少なかったし。ただ、ストーリー展開で説明不足ってのは時々感じたかな。結婚話の回とか唐突すぎて「あれ?俺、この前の一話分、見逃したかな?」て思った。
『NOBLESSE』も面白い。というか、劇中の風景や高校生の日常描写、ギャグのノリに違和感をまったく感じない。事前の情報であちらの作品だって事を知らなかったら、日本の作品だと誤解してたかも。
あと、ED曲が流れたあと、いわゆるCパートで軽くコントを入れてくるのが毎回の定番だったんだけど、最終回直前の緊迫した回でもきっちりコントを極めてきたので爆笑したw このへんのセンスは原作からそうなのか、それともアニメ化に際して微調整されてるんだろうか。

GARO ―VERSUS ROAD―』
牙狼』シリーズももう長いから様々なスピンオフが製作されてるわけで、中でもこの『GARO VR』は異色作。
たぶん、平行世界的に「かつて牙狼が存在したけれど現代までは継承されなかった」世界て事なんだろうか。こういう変化球までやっちゃったら、後に続くシリーズ作品が何やっていいか悩みそう。

『グレイプニル
異能力バトルもの。原作マンガは知っていたけど未読。
この手のお話は読者の需要的に、登場する女子が脱ぎがちだったり頭のネジがブッ飛んでいたりするものではあるけれど、『グレイプニル』はその両方を高水準で供給するイカしたイカれっぷりだった。
アニメでは話が途中で終わってしまったので続編に期待したいところなんだけど、二期はどうなんだろ? アニメのあの引き方だと、続きは原作を読んでねってところかな。

『プリンセスコネクト!Re:Dive』
原作は未プレイ。「話題の作品だし、とりあえず見とくか」程度の視聴意欲で臨んだんだけど、これ前もって原作の情報を予習してなかったら、物語の骨格というか根っこの部分は何にも分かんなかったな、きっと。
まあ結果的には、『セブスト』とのコラボの予習になったんでよかった。先見の明があった。運点に1加算。

『LISTENERS』
タイトルは「リスナーズ」なのに主人公たちは「プレイヤー」側なので、お話のどこかで捻りを入れてくるんだろうなと予想はしていたけど、そうきたか。予想以上というほどではなかったけど、いいツイストだった。
しかし、お話の主題的にも、扱う題材(音楽)やビジュアル的にも、いわゆる専門校のCMとの親和性が非常に高いアニメだった。CMでの番宣とか、最初は代アニかHALのCMだと思ってたし。第一話を見たあとでようやく「あ、あれアニメの番宣やったんや」て気づいたというw

『BNA』
これ、前情報的に期待値が高かったんだけど、ふとした事情で録画を溜めてしまったため、後日、ある程度まとまった話数を一気見。
そのせいだろうか、思ってたほどではなかったというか、今一つ満足できなかったというか。いや、アクションとかコメディの部分は楽しめたんだけど、人間と獣人というテーマに関する部分がガッツリ全面に押し出されてて、その圧がすげえなって。ちょっとだけ鼻についた。
たぶん、そういうテーマ性重視じゃなくて、主人公二人のバディもの、探偵ものとしての展開をもっと見たかったんだろうなあ俺。テーマとは全然関係ない普通の事件に関わってそれを解決する主人公たちとか、主人公たち周辺の人々の日常を切り取るとか、そういう奴。1クールじゃなくて2クールくらいの余裕があれば、そのへん補填されたのかも。