ゴセシケラボ

合成神経細胞群塊研究所電信網分室。嘘。文庫本とか漫画とかアニメとか。あと『セブンズストーリー』。

7月のアニメとか文庫とか。

『グランベルム』
事前情報をまったく入れずに第一話を見て、真っ先に思ったのが「『メルヘン・メドヘン』と『レガリア』を同じ量混ぜ合わせるとか、“混ぜるな危険”すぎるだろ」だった。
しかし、そのとき思った「危険」は製作側の体力(フィジカル)に関する懸念だったけど、今は視聴者のメンタルに対する「危険」を感じる。あれはヤバいわ。

『彼方のアストラ』
これも、原作がジャンプ系という知識だけで、事前情報はほぼゼロで視聴。
そしたら、第一話で熱血天然(でもわけありの過去)というアスリート系主人公が細谷ボイスで喋りだしたので、脳が軽くバグりそうになった。
いや、だって細谷ボイスキャラったらまずヤンキー、次に警官or軍人or侍(非ヤンキーで面倒見のいい高校生はこのカテゴリに含まれる)て感じでしょ。アスリート系はレアケース。ちなみに『セブスト』のユニットで言うと、ヤンキー=クラン、軍人=アルニアス、それ以外=アレンタランという感じ。
そんなわけで若干の違和感を感じつつ視聴していたら、
1:長身男子
2:目が細くて眼鏡着用
3:沈着冷静で宇宙船の航法担当
4:でも細マッチョで体育会系のノリもいける
というキャラが出てきて、いや普段だったらこっちが細谷ボイスじゃね?ってなってさらに脳がバグった。
まあ次の二話目で慣れましたけどね。

『まちカドまぞく』
“シャドウミストレス”ってネーミングの、RPGあたりに手慣れてる感じがなんかじわじわ来る。クイーンとかプリンセスじゃなくて、ミストレス。この名前を持ってきた母の過去がすげえ気になるんだけど、明らかになるその日は来るのだろうか。

『炎炎の消防隊』
ギャグの独特な間(ラグ)とかセリフ回しのセンスに、「ああーそうそう、『ソウルイーター』のアニメってこういう感じだったなあ」と懐かしさにひたれる。

『荒ぶる季節の乙女どもよ』
面白いんだけど、着地点が読めないなあ。主人公たちに彼氏彼女が出来ましたーめでたしめでたし!となるはずはないし。かといってドロドロされても困るし、生きるの死ぬのって話もそれもちょっと。

ダンベル何キロ持てる?』
エセルの小ネタを書く時、例のかけ声についてチラッと検索かけたんだけど、その時に見かけたかけ声ネタのほとんどが『ダンベル』OP曲で合いの手として使われていて、もうそれだけで爆笑w
筋トレアニメといったら、だいぶ昔に『いっしょにとれーにんぐ』、その後『あにトレ!』とかあったっけ。それからすると、確かに今は筋肉がブームとはいえ筋トレだけで30分アニメとか、なかなかにチャレンジャーだよな。

コップクラフト
この手の凸凹コンビ刑事ものは大好物だし、さらに剣と銃のコンビネーション、魔法と科学のコラボレーション(あるいはコンフリクト)とくれば見逃せない。
お話の方もちゃんとした作りのようで満足。ただまあ、ティラナがあざとすぎるのでは?という懸念は否めない。
あとスーパーツダケンタイム。

『魔王様、リトライ!』
スーパーツダケンタイムその2。
これを言ったら怒られるかもしれんけど、画面がちょっと安っぽいのがひっかかる。5分10分のショートアニメだったら許容範囲なんだが、30分だからねえ。CMで見かけた原作のコミカライズ作品はけっこうしっかり描き込んでる系だったのに。アニメをそっちに寄せる事はできなかったんだろうか。
しかし、劇中の固有名詞がどれも適当というか駄洒落というか雑なネーミングセンスなところも気になるんだよな。このへんのセンスとかんたん作画と全部ひっくるめて、何かの伏線になってる可能性があるような、ないような。大どんでん返しが来たりして。

『胡蝶綺 ~若き信長~』
これも全然情報入れずに見たので、正直最初は「まーたイケメン武将のトンデモ戦国か」と思ったが、実はそこそこ史実に沿った作りだったので驚いた。
もちろん、フィクションとしてのギミック、『胡蝶綺』ならではの要素もあるんだけど、なあにこちらは『女信長』を読んでいる。問題はない。


ていうか文庫がヤバい。
連戦でへろへろになりながらも『IQ2』に取りかかってたら、なんと『ザ・ボーダー』が現れた。くっそ分厚い上下巻。どのくらい厚いかというと、拳銃で撃たれたとき胸ポケットに『ザ・ボーダー』を入れておいたおかげで銃弾が止まって助かるかと思ったらそもそも『ザ・ボーダー』を入れられるような大容量の胸ポケットなど存在しなかった、そのくらい厚い。ていうかこれ上下巻じゃなくて三分冊か四分冊になりませんでしたかねえ。厚すぎて、バッグの中のいつも文庫本入れてる位置に収まらねえ。
とにかく、このままだと文庫の“積ん読”が進行して“詰ん読”になる恐れがあったので、ここ最近は文庫の消化を優先してた。そして今ようやく『ザ・ボーダー』に手をつけたところなんだけど、これヤバいわ、単純な量の暴力のうえに、内容も濃すぎるくらいに濃い。おまけに、ここへ至るまでの道のり、『犬の力』と『ザ・カルテル』も読み返したくなるし。こりゃあしばらく他の文庫は読むヒマねえぞ。
『IQ2』は面白かったが、しかし期待していたほどではなかったかなあ。二つの事件が物語の柱となるんだけど、それぞれの進行が並列で描かれているので、時系列的にはどっちが先なんだろう?て悩み始めたせいで没入感が削がれてしまった。最後には二つの事件がひとつにまとまるんだし、それならもっとシンプルな構成にならなかったかなあと。