ゴセシケラボ

合成神経細胞群塊研究所電信網分室。嘘。文庫本とか漫画とかアニメとか。あと『セブンズストーリー』。

とりあえずそういうふうに笑ってるのは

どうしたらいいかさえ もうわかってないから

というわけで引っ越ししました。
経緯をざっと説明。

それまで住んでたアパートが建物の老朽化でヤバいから、取り壊すんで出てってくれと大家から言われたのが今年の初め。
出ていけと言われりゃ出てくしかないが、今いる街にはそれなりに長く住んでるんで今さらガラッと生活環境が変わるのは嫌だなあという理由で、なるべく近場で新居を探して。

そしたら、前の部屋と同じ町内に、家賃も間取りもほぼ同じ部屋が見つかって、さっそくそこを押さえたのが二月。

・前の部屋の退去期限は五月の末までで、その五月までの家賃は免除

・不用品は部屋にそのまま置いていけば処分してくれる

・新居はちょこっとリフォームするので入居できるのは三月の半ば以降

・前の部屋から新居までは歩いて数分

とまあこのへんの条件を考慮した結果、まず新居の契約を済ませ、あとは退去期限のぎりぎりまで時間をかけて、引っ越し業者を使わず自分ひとりだけで荷物を運ぶという引っ越しを選択。
業者に頼むと、
荷物の運び出し→退去の手続き→移動→運び込み→荷物をほどいて新生活の準備
と、これだけの作業を一日で済ませないといけなくて非常に大変。だったら、日常生活を普通に過ごしつつ空いた時間に引っ越しを進める方が楽かなあと。

とにかくマンガと文庫本が山ほど、本ッ当~に山ほどあって。本以外にもゲームとかCDとか。
その大量のブツを整理するためにはそれなりに広い空間が必要なんだけど、その空間を捻出するためには今使ってる生活必需品を先に新居に送って隙間を広げなきゃいけないという逼迫した状況。今、俺の部屋の映像としてゴミ屋敷を想像しましたか? それで合ってる。

まあ生活必需品の運び込みについては、自分一人で動かせないような大きな家具や家電は買わないようにしてたので、それほど問題なく短期間で完了。冷蔵庫だけは一人用とはいえそれなりの大きさで、こいつを一人で運ぶのはさすがに無理だったんで、もうかなり古い奴だしそのまま置いていって、もっと小さいタイプに買い換え。

てなわけで、三月の末からは新居での新生活を始めつつ、前の部屋では本の山を端から崩しては整理するという日々。要らないものはよけて積み直して、要るものはレジ袋に入れて新居に運ぶ。
それを毎日二、三回。休日は四回以上を目処に。
いや、やろうと思えば一日のうちにもっと往復できるけど、なにせ普通の住宅街で子供たちの通学路だったりもするので、あんまりうろうろしすぎると「レジ袋おじさん」で通報されて不審者事案になりかねないのでそこは抑えて。
「レジ袋おじさん」はさておき、布団とか家電を運ぶ時はさすがに人目が気になったんで深夜とか早朝にこそこそ運んだんだけど、いやむしろこの時間帯の方がヤバさが増してて警察に見つかったら職務質問待ったなしだったよなあ。見つからなくて本当によかった。

しかし出てきたね。いろいろ。「うわ、こんなん持ってたんだ俺」とか「あーっ、あったあった買ってた買ってた」みたいな代物がぞろぞろ。
一番ヤバかったのは、本の山の向こう側からポプルスの段ボール箱が二箱出てきた時。いや、そういうブツがあるのは覚えてたけど、あらためて現物を目にして、中身はなんだったんだっけ?て確認してみたらいやもうホント黒歴史で。
それでもしょうがないからそのポプルスを新居に運び込むんだけど、これまたド深夜にクソ重たい段ボール箱をえっちらおっちらと。いやあ、あのとき職質されてたらいろいろヤバかっただろうな。

新居の方もまた大変。一日のうちに二、三十冊の本が運び込まれて、あっという間に足の踏み場がなくなっていくので、しょうがない、もうとりあえずでクローゼットにバンバン詰め込んで。あるいはマンガでいっぱいのクローゼット。
いやマンガはそれでいいとして文庫本はどうすんの?って話で。こっちは前の部屋からサルベージしたカラーボックスをズラッと並べて、そこへバンバン詰め込んで。いち、にぃ、さん……おい、カラーボックス五個もあるぞ多すぎるだろ。とか言いつつ、その多すぎるカラーボックスが文庫本でパンパンなんだけど。怖っ。

そんでもって、どうせ自炊とかしないからと割り切って、キッチンの棚にはゲームとかCD詰め込んで。鍋とかフライパンは全部置いてきましたよ。ガスコンロはあるけどヤカンがないからお湯を沸かすことさえできない。

こういう状況なのに、またさらに新しい本買ってるからね俺。バカじゃないの俺。

てな感じの生活を二ヶ月ほど続けて、退去期限までになんとか引っ越し作業を完遂させました。
新居での生活はもう慣れたけど、前の部屋にはもう行くことがない&まもなく取り壊されるって思うと、わりと強めの喪失感。まあ長く住んでたからねえ。他の住人は早めに出ていってしまってもう誰もいないから、建物の最期を俺が看取ってやるというのも筋っちゃあ筋か。

まあ。
そんな感じで過ごしております。